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2019年09月

心配と応援

さてこの時期は修学旅行や文化祭などイベントの季節ですね。

うちの塾では団体行動が苦手な生徒ばかりなので億劫だという生徒ばかりですが、

保護者としてはついつい心配になるイベントですよね。

心配ということについて

昨日ふときいていたラジオで、共感したものがあったのでご紹介させていただきます。

それはリスナーが相談を持ち掛けるという番組だったのですが、

それは大学生の就職を控えた娘を持つ親御さんからの相談だったのですが、

「娘が将来性のない職を目指している、心配だからやめさせたい」

という内容でした。

それに対し、パーソナリティは

「きっと娘さんは心配でなくて応援してもらいたいと思ってますよ。頭ごなしに否定したところで

 自主性なんて鍛わりませんからね。

親が心配症で息苦しく親の目ばかり気にして親の許可がないと動けない、そんな子に育ってしまう可能性だってある」

とさらっと

心配よりも応援、わが子になるととても難しいことですよね。

でもあまりにがちがちに抑制するとかえってその子の将来を潰しかねないということも頭に入れておきたいですね。

レベルに合わせた課題

以前わたしにはダウン症の妹がいるとご紹介させていただきましたが、

最近その妹がジグソーパズルにはまり四六時中パズルをやるようになりました。

一気に集中してやるものですから1000ピースのパズルも2~3日で終わらせてしまいます。

次から次へとやるものですからパズルの購入に費用がかかること、、、

そこで一気にパズルの難易度を上げて絵柄のない真っ黒のパズルを買って渡しました。

そしたらさすがに難易度が高すぎて全然手につかない様子。。。

ただプライドも高いため諦めない妹は時間をかけて集中しながら取り組み先日、

3ヵ月ほどかけて完成させました。

その執着心やとりかかる集中力には本当に脱帽しましたが

この3ヵ月思うように進まないというストレスか、ずっと体の調子が悪く機嫌も悪い状態でした。

特性のある子たちにとって課題によっては自分自身のレベルに合っていないものを出されても

うまくさぼることができない子も多いです。

そういう子たちは無理して集中しストレスに感じながらも取り組みます。

中にはそれによって自尊心がなくなってきてしまう子もいます。

やはり、レベルに合わせて課題を与え自尊心を蓄えさせながら、

多少の難しい問題に取り掛からせることがベストだと思います。

塾生でも授業始まってすぐに苦手な問題や難問を与えるとその授業がダメになってしまう子がいるので

できる問題で流れを作り、チャレンジ精神で難問を解かせるという流れにさせると楽しい気持ちで取り掛かれるみたいです。

発達がゆっくりであったり、爆発したり

学期初めのテスト結果の報告があったのですが・・・

いつもは一桁の英語が・・・

なんと・・・

65点

夏休みに本人に合ったやり方で繰り返し取り組んだのが良かったようです。

この生徒の場合は・・・

ゆっくりとできるようになったと言うより、爆発した感じです。

一生懸命勉強しているのに、半年以上結果が出ませんでした。

それをあきらめずに、いろいろな方法で学習に取り組んでいったのです。

イメージをすると・・・

大きなヤカンに水を入れて熱しているような感じ。

見た目は・・・

何も変わらない。

半年間も変わらなかったら、

普通は「もうダメだ。」と諦めてしまうことが多いのに、

熱し続けた(勉強を続けた)結果、

沸点に達した感じです。

私もこのようなタイプでした。

中1の3学期期末の数学のテストは4点

中2の1学期中間の数学のテストは100点

一気に爆発しました。

高校入試の時も・・・

中3の夏休みに全国高校入試の問題を解きまくったら・・・

爆発しました。

一方・・・

学習している時は全くできないのに、

時が経つと・・・

できるようになっているタイムの子もいます。

夏期講習会で復習をしていると・・・

その単元を学習していた時は全く歯が立たなかった問題がなのに、

何の問題もなく問題ができるようになっている。

ゆっくりと成長しているパターン。

お子様がどのタイプか知っておくことも大切なことです。

どちらのタイプにしても・・・

できるようにならないからと、途中で熱する(学習を続ける)のをやめてしまうと、

元の温度(水)に戻ってしまいます。

結果がすぐに出なくても、

やり方を研究しながら学習を続けていきたいものです。

切り替えスイッチ

特に特性が強い子は納得しないと動かないし早く寝なさいといって寝るものでもない

このご時世子供につきっきりというわけにもいかない。

その苦労は一番親御さんたちが理解されていると思います。

先日、体調管理が苦手で授業によく遅刻する子にどうして遅刻するのかさりげなく確認しました。

その子は塾があると事前にわかっていれば心の準備はできるんだけど、

突然いくよ!って言われると切り替えがうまくできず吐き気を催すようになるとおっしゃっていました。

私自身の妹もダウン症だと以前お話したと思いますが、20歳にして就職しました。

もちろん話もできないし、わがままで超気分屋で働きにつれていくことも一苦労です。

でも気分が乗るとすごく楽しそうに仕事をして帰ってきます。

気持ちの整理だったり、自己肯定感が満たされていたりと特性がある子たちにとっては

ひとつひとつの行動を起こすのにエネルギーを使う子がいるということを最近強く感じています。

そのうえで気分を上げるのか、どうやる気にさせるのか方法はいくらでもあると思うのですが、

そこに頭を働らかなくてはいけないですね。。。

深いです。教育。

認知の歪みを知る

フォレスト個別指導塾池下校では、

塾生対象に秋季の無料面談を実施しております。

この面談で出た課題を解決できるように、

大学での勉強会に参加したり、

本や論文を読んだりして、

知識を増やしています。

学習障害のある子のための指導法についてはものすご〜〜〜〜く研究をしています。

一言で学習障害といっても、

色々なパターンがあります。

その子によって症状が様々なので、

引き出しの多さが大事なのです。

発達障害系の子たちには、

認知の歪みがあります。

私も認知の歪みがあり、

そのことをよく妻に指摘されています。

簡単に言うと・・・

人と感じ方が違う

のです。

昨日、息子の国語の指導をしていたら・・・

記述問題は白紙のまま。

「なんでもいいか書いて。

入試では間違えてもいいから書くことが大切だと言っていたでしょ。」と私。

「う〜〜〜ん、何を書いていいかわからないんだよね〜。」と息子。

「間違ってもいいから書いてみて。」

「わかった」

設問は・・・

「二つの文を読み比べ、その違いを書きなさい。」というもの。

一つの文は説明文。(常緑樹についての説明)

もう一つは物語。(カエルの喧嘩の物語)

その違いを書くのですが・・・

息子の書いた答えは・・・

「平和な感じがする文章と平和ではない感じのする文章」

設問の意図を読み取ることができないのです。

つまり・・・

コミュニケーションでも問題が出てくる。

認知の歪みのあることを知っておくことは、

とても大切なことなのです。

スタッフ募集!!

フォレストグループでは、2019年12月に

「児童発達支援 Ever Green」をオープンする予定です。

 

「児童発達支援 Ever Green」は、未就学児から高校生の子どもたちを対象に、

一人ひとりにあった療育支援をおこなっていく

児童発達支援と放課後等デイサービスの多機能型の施設です。

 

当事業所では現在、

 

  • 児童発達支援管理責任者
  • 児童指導員
  • 保育士

を募集しています。

 

多方面からのサポートで児童発達と向き合える方、大歓迎です。

子どもと関わることが好きな方、

発達支援に関心のある方、ぜひ当事業所で働いてみませんか?

 

ご応募お待ちしております!

 

一緒に特性のある子の学習を研究していきましょう。

 

求人情報はここをクリック!!!

 

拡大コピーをしただけで、、、

うちの塾生で多いのが問題を解く際、”ノートをギュウギュウに詰めて書いている”という共通点があります。

以前にもこの内容のブログをかいたのですが、

今日もその内容に似ていることがあったのでブログに収めたいと思います!

今日はノートではなく、教材に添付されている資料(下記参照)の話ですが

これ、すこし見えづらいかもしれませんがメモリが結構細かいんです。

このメモリを使って一次関数の問題を解かせていましたが、

生徒にいくら教えても間違える間違える、、、

でも教えた内容を理解していないという感じでもない

ここでこのメモリ拡大コピーし

メモリを見やすくしただけで全問正解するように、、、

これだけ”見える”ということが重要なんですね。

いかに見えやすく問題を解くか、表を見えやすく作成するか

”見えるように整える”

これが学習面で成績に大きく左右します。

しかし今回は使う資料を拡大コピーしただけであれだけ間違えていた問題が

解けるようになったのには驚きました。

できない根本を探るとはこういうことですね!!

できない根本を探る

生徒たちの学校も2学期に入り、止まっていた授業も徐々に進んでいっています。

ワーキングメモリが少ない子にとっては新しいことに着手すると今までやってきたことが

すっぽりと抜けてしまう子もいます。

なので授業では慎重に復習と予習のバランスを考えて進めています。

読解問題が苦手なには根本となる文章の成り立ちから戻り、主語、述語、修飾語などから

学習させてから読解問題を解かせたり

連立方程式が苦手な子に対しては x や a などといった文字の出てくるところから解かせたり

その子がどこに苦手意識があり、どこからわからなくなっているのか

問題を解かせながら探っていっています。

学校の授業ではみんなとペースを同じにしなくていはいけない為、

分からないところがあってもそのまま進んでしまうところがありますが

それを蓄積すると大変なことになりますよね。

また中学生には中学生の教材、高校生には高校生の教材を使わなきゃ

と目の前の課題に気をとられてしまい、根本のできないところから目を逸らしてしまっても同じことだと思います。

なので、根本から指導していくことで

生徒の「そういうことか!」「なるほど」という納得した際に出る言葉がとてもうれしく感じるようになりました。

生徒たちにはこういった納得し解けるようになるという成功体験を多く積んでもらい自己肯定感を高めていってもらうよう

授業も工夫していかないといけないと思う毎日です。

視覚認知の改善について

この夏休み、フォレストでは今までの復習をとにかく突っ走り、2学期にむけての予習も行ってまいりました。

授業が進んでいない分、復習に時間をかけることができできなかったところが得意分野になる子もいます。

ただし、問題を解けても視覚認知が歪んでいる傾向にある子は計算ミスや漢字の間違いは慢性的に起こっています。

これは問題が解ける解けないとは別の問題で目の動きに原因があるため、

特別な訓練が必要となります。

そこでフォレストでは授業が始まる前に視覚認知をトレーニングしているのですが、

そのトレーニングでも効果が早い子と遅い子がいます。

早い子の特徴としては、トレーニングするときの姿勢が頭と身体の線がまっすぐな子は視覚認知の改善がはやいことがわかりました。

またさらに姿勢がいい子は集中力も格段に上がっています。

姿勢を正せば勉強ができるようになるということは本当のようです。

お子さんの学習もご家庭でそういった外的要因から改善するように心掛けるとよいかと思います。